エクセル株式会社 海外部
海外拠点に関連するプロジェクトの統括を行っており、 内容は、海外拠点への技術支援のコーディネートをはじめ、海外営業活動のサポート等、多岐に渡ります。
アメリカの工場で、調子が悪くなかなか改善されない機械があり、入社間もない海外部の私の下へサポートの依頼が届きました。
技術的な内容をまだきちんと理解していなかったので、現地で起きている状況を詳細に、且つ正確に把握すべく、メールやインターネット会議を駆使して情報収集に努め、日本の各部署に報告を行いました。
私が報告した内容に対して、すぐに日本の生産技術部門よりいくつかの対策案の連絡がありました。夜遅い時間でしたが、緊急性が高かったため、アメリカのメンバーと会議を開催し、既に連絡していた対策を会議中に実際に試してもらい、日本ではその様子をビデオの映像で観察し、作業に関してその都度アドバイスを行ったところ、一つ目の対策で無事に解決することができました。その瞬間、全員で胸をなでおろし喜んだことを今でもはっきりと覚えています。
1万キロも離れた場所にいるメンバーが抱えている問題を、強力なチームワークでタイムリーに解決することができたとき、そしてそのチームワークの架け橋となれたと初めて実感したとき、本当に心躍りました。
アメリカのお客様から技術的な質問を受け、それに対する回答を準備していたときのことでした。至急回答が欲しいということだったので、私はすぐに設計部門に回答内容を相談し、その内容をそのままお客様に伝えました。しかしながら、その回答に対し、上司より「その内容は正しいが、それがベストなものであったのか。」と問われ、「海外部には、各部門・各拠点のメンバーから受けたフィードバックを統括し、エクセルとしてベストな回答やアクションを作り出す責任がある。」と指摘を受けました。
実際に、製造や生産技術の視点から、営業の視点から、また他の海外拠点の視点から考えると、私がお客様に回答した内容には、多くの改善の余地があったことが分かりました。
この失敗を通じ、"ただのトランスレーターではなく、ファシリテーターやコーディネーターとして責任を持つ"ことをどんな状況においても強く意識するようになりました。
アメリカにいるメンバーは、グローバルチームワークによって何かを達成したとき、合言葉のように、日本語で”Isshin-Doutai”と言います。
そして、私は、この”Isshin-Doutai”に表わされるグローバルで強いチームワークが エクセルの最大の強みであり、面白いところだと感じています。
エクセルは海外拠点を多く持つグローバル企業であり、また、各拠点・部門のメンバーはお互いに密接なコミュニケーションをとりながら仕事を進めているため、大きなチームの一員という実感を持ちながらグローバルに働くことが出来ます。